農力アップと言えばケイ酸!ケイ酸と言えば水稲向け土づくり肥料!のイメージが強いかと思いますが、今回は畑作(玉ねぎ)試験についてご紹介したいと思います!
農力アップはケイ酸だけでなく、石灰(農力アップに含まれるアルカリ分40%のうちほとんどは石灰)や苦土、鉄、マンガン、ホウ素、モリブデンといった微量要素を含む総合土づくり肥料です。
これらの成分は作物の生育にとって必要な要素であり、葉緑素生成や光合成・呼吸の働きに関与しています。毎年少しずつでも継続施肥いただくことで、収量・品質の安定が期待できます。
(※好適pH 6.0以上の作物に適しています。土壌診断に基づいた施肥をお願いします。)
今回は埼玉県内の生産者様にご協力いただきました!
作物 ・・・玉ねぎ(①ネオアース、②赤玉ねぎ)
慣行区・・・苦土石灰 100kg/反
試験区・・・苦土石灰 100kg/反 + 農力アップ 100kg/反
(元肥・追肥等の条件は同じ)
定植日・・・2021年11月7日
2月ごろの雪(霜)の影響を受けて全体的に生育不良でしたが(2021年の冬は寒かったですね…)、農力アップを施肥した区では3月ごろから生育を持ち直し、慣行区より規格外の数量が少なかった(標準サイズのMが多く収穫できた)です。
※収穫データはそれぞれ5玉平均値
今回の試験はメーカー調べではありますが、試験区は慣行区と比べて玉張りに良好な結果(良すぎる?)を得られました。今後はさらに試験を重ねて農力アップの効果について評価する精度を高めていきたいと思います。
ミネラルバランスが崩れている圃場で育った作物は軟弱になる傾向があり、天候によっては生育不良を起こしやすくなります。土にミネラルを補給し、栽培作物が健全に育つ環境にする(地力を向上させる)と、今回の玉ねぎ事例のように霜害などの影響を受けても生育が持ち直し、規格外品が減ることが期待できます。
異常気象対策(今回の場合では霜害)と安定した収量確保のために、農力アップで石灰と微量要素を補給して土づくりを行なってみてはいかがでしょうか。ご興味のある方はぜひお試しください。
今後も作物事例を順次紹介していきたいと思います。お楽しみに!