営業の長井です!
平成29年8月愛知県東海市のハウスに定植されたふきが、平成30年4月に収穫期を迎えたので見学してきました。
ふきはキク科の多年草、愛知県は全国シェア40%以上で出荷量日本一です。
ふきはこの時期に収穫のピークがくるように栽培をされている訳ですが、それはいったいなぜでしょうか?
理由は、「たけのこ」と関係があります。煮物として料理をされる際一緒に炊かれる「たけのこ」の収穫時期にふき需要が最も高まるからです。
今回見学させて頂いた生産者は、6月中に苗づくりを行い、7月に土壌改良材・化成肥料を散布し、8月から9月に定植をします。
土壌改良材として試験区に当社肥料S-ミネカルを、対照区に石灰質肥料を、どちらも10aあたり100kgずつ手散布して頂きました。化成肥料は両区同じです。
4月の収穫作業は朝6時から始まり、ハウス内の気温が高まるのを避け、正午前に終わらせます。
ふきはきゅうりと同様、植物体中の水分含量が高く、その水分保持や傷が付きやすいために取り扱いに注意が必要です。収穫されたふきはすぐに稲わらで作ったこもで巻かれました。
そしてその後は重さによる選別作業を経て包装されます。
この包装作業を少しお手伝いしましたが、葉を折りたたみ、束が同じ重さになるようラッピングするのが難しくなかなかうまくできませんでした。
収穫後は、圃場を掘り起こすそうです。
毎年株を更新し、土壌消毒をされていると教えて頂きました。
いただいたふきを私の家では母が油揚げと一緒に煮てくれました。
新鮮なふきのしゃきしゃきとした触感と、香りを楽しむことができました。
これまで何気なく食べてきたふきですが、今回の料理方法、味付けなどで興味が持てました。
こうした季節の野菜の味と香りは“舌で”つながってゆくのだと思いました。
食べるために少し手間のかかることもありますが、私のような消費者が旬の野菜を手に取る、そんな“一票”を投じる先に食を支える人たちがいることを改めて感じることができました。