今回ご紹介するのは、長野県北安曇郡松川村でお米づくりに取り組む一柳(いちやなぎ)さんです!
お米づくりから農業の魅力まで、いろいろお伺いしました。
それでは早速どうぞ!
Q1. 松川村の魅力はなんですか?
標高600mに位置する松川村は、日中と朝晩の気温差が大きい為、お米だけではなく、いろいろな農作物にとって大変良い環境です(村の特産品はお米の他にリンゴも)。
また北西部にそびえる北アルプスは、豊かな自然の恵みを村にもたらしてくれます。
松川村は「すずむしの里」としても有名です。
自然の鈴虫が生息する数少ない土地として、世界で唯一保護条例があります。
JR信濃松川駅前にある「セピア安曇野(安曇節会館)」では8月上旬から9月中旬ごろまで鈴虫の音を楽しめますよ。
村のブランド米は村のシンボルである鈴虫にちなんで「鈴ひかり」といいます。私も販売組合に所属して「鈴ひかり」を栽培しています。
Q2.お米づくりへのこだわりを教えてください!
収量だけにこだわらず、食味と安全安心を意識して栽培しています。
この辺りでは反収10俵程度とれるような水田もありますが、私は7.5俵程度に抑えています。
作土を30~40cmと深く管理することで、安定的な収量を得ています。
ただ一方で作土が深いため肥料食いだというデメリットもあります。
Q3. 土づくりへのこだわりはありますか?
コシヒカリ以外で高窒素肥料を施肥する水田には、微量要素を補給するようにしています。
化成肥料だけで栽培すると、後々に悪影響が生じるのではないかと不安になります。
土づくりをしていれば安心していられます。
土づくりには、水稲にとって必要不可欠なケイ酸も補給できる「農力アップ」を施用しています(農力アップの説明は後程!)。
昔から立ち姿が悪ければ、ケイカルでケイ酸を補給するなどの土づくりをしていました。
それがいまでは米価の問題や生産者の高齢化により、土づくりをする生産者は減ってきています。
最近この辺りの水田では稲の葉が赤くなり、秋落ち現象が見られるようにもなりました。
Q4. 一番好きな作業はなんですか?
苗づくりです。皆さん刈り入れが好きだと言われますが、あまり好きではありません。
途中で結果が見えてしまうではないですか。
やっぱり最初の、希望に満ちた春の作業が好きです。
Q5. 農業の魅力はなんですか?
生き物を相手としていることです。嘘をつかない。毎年子育てしているような気持ちです。
成功か失敗か、自己責任でどこまでも挑戦できる、なんてダイナミックなのでしょうか。収益を抜きにすれば、最高の職業だと思います。
継続するために必要なのは、忍耐と努力ですね。精神論になりますが。
もちろん先程言ったような喜びもあるから続けているのですよ。
Q6. いま挑戦していること、これから挑戦したいことを教えてください!
産学共同のプロジェクトで新たな品種の栽培にも挑戦しています。
ミネラル豊富で人の健康に繋がる品種です。
その土づくりに農力アップを施用しています。販売の実現に向けて貢献していきたいと思っています。
以上です。
一柳さん、お忙しいなかご協力くださりありがとうございました。
今年は一柳さんが栽培された「鈴ひかり」を社内で販売する企画も実施しました。
(▲実際に使用した社内販売用のチラシの図)
一柳さんのお米は当社の社員寮にも導入されており、社員の「美味しい」という声からもっと多くの人に一柳さんのお米を味わってもらおうと企画しました。
この企画によって社員が自社の肥料をより身近に感じることができ、そして食生活を見直すきっかけになれば、とも考えています。
産学共同のプロジェクトには、土づくり肥料として当社の「農力アップ」も関わっています。
昨年は収穫されたお米の試食会を社内で実施しました。
私も頂いたのですが、ぷちぷちとした食感がおもしろく、噛むほどにうま味のハーモニーが口のなかに広がりました。
社内でも好評で「日頃から食べたい」「発売されるのが楽しみ」という声が多く寄せられました。
プロジェクトの発展に期待しています。
一柳さんのお米づくりのこだわり、新たな挑戦に向けて静かに燃える想いなど、この取材を通してたくさんの刺激を受けました。
★土づくり肥料「農力アップ」のご紹介★
農力アップはケイ酸カルシウムを主体とし、鉄・マンガンのほか、リン酸・苦土・微量要素を含有した土づくり肥料です。
一柳さんのお話のなかにも秋落ち現象という言葉が出てきましたが、鉄・マンガンの不足した水田では、硫化水素ガスが発生しやすくなり、根腐れを引き起こす恐れがあります。
そこで鉄・マンガンを含む農力アップを施用することで、秋落ち、ごま葉枯れ現象の軽減にも役立ちます。
ぜひこだわりのお米づくりに農力アップをご検討ください!