毎年全国各地でコシヒカリが多く作付けされておりますが、昨今は、従来の品種と比べて収量が多く獲れる多収米品種を作付けされる生産者様が増えている印象です。
しかし品種を切り替えたとしても、近年は異常気象による高温障害(乳白米の発生による収量の低下)など、お米づくりにとって非常に苦しい環境が常態化しつつあります。
「多収米品種にも農力アップを施用することで、コシヒカリと同様に収量や品質の安定化などの効果を見込めるのか」といったお問合せを頂くことが多いです。
異常気象の条件下でも収量や品質を安定化させるためには、特にケイ酸を補給することが重要です。
水稲は品種問わずケイ酸を好んで吸収する作物です。
コシヒカリと同様に、多収米品種の作付け水田へ農力アップを施用すると、ケイ酸の効果によって葉や茎を丈夫にし、倒伏や高温障害の軽減に期待できます。
その結果収量の増加、品質向上に繋がります。
水稲に吸収されるケイ酸は窒素の約10倍の量だと言われており、10aあたり500kgの収量を得るには、約120㎏のケイ酸が必要となります。
多収米品種は収量が多く獲れますが、その分ケイ酸のほか様々な養分が土壌から吸収されます。
毎作化成肥料は必ず施用されるかと思いますが、農力アップなどの土づくり肥料を施用しないで作付けを続けると、土壌中の養分が減っていきます。
地力の低下により収量も低下し、次作に対して土づくり肥料のコストを掛けられず、さらに地力が低下し…という悪循環に陥りかねません。
ぜひ土づくりの一環として農力アップの施用をご検討ください。
高温障害に負けない稲づくりや収量・品質の安定化に寄与できますと幸いでございます。